イランは、長い歴史による豊かな芸術遺産が残る土地であり、ペルシャ絨毯(ペルシア、ペルシャ、ペルシヤは現在のイランを表す古名)でも有名ですが、遊牧民に受け継がれてきた絨毯作りの技も無形文化遺産としてユネスコに選ばれています。
先日よりブログでもご紹介させて頂いているギャッベは、ペルシャ語で目が粗くて毛足が長い絨毯を意味し、遊牧の民カシュガイ(カシュカイ)族、ルリ族などによって織られる遊牧民の手織り絨毯の略称です。
遊牧民が飼っている羊の毛を草木の色素で染め、ひとつひとつ手で織り上げたギャッベには、さまざまな文様が織り込まれている為、アートとしての人気もあり、羊の毛をざっくりと織った仕様の手触りが好まれてもいます。
昨年12月に、NHK BSプレミアム「世界遺産・時を刻む」で放送された『イラン絨毯に描く遊牧民の夢』が、この遊牧民カシュガイの人々の生活と絨毯を取材したものでした。
現在、三条のギャラリー桃源洞にて『奇跡のギャッベ展 アンコール!』 が開催されており、ギャッベをご覧頂くことが出来ます (会場風景 →
★ ★ ★ ★)。
画像の絨毯は、OLD GABBEH。